インタビュー

[対談] 斎藤悦彦(VIC TOKAI)×山本剛(SOURCE POD)
株式会社ビック東海 データセンタ・ソリューション事業部
営業部 次長 斉藤悦彦
自社データセンターや通信ネットワーク基盤を生かしたSIアウトソーシング事業、ISP・CATV事業を営む。2005年にスタートした企業向けメールASP「OneOffice Mail Solution」(http://www.oneoffice.jp/)は、高精度のスパムフィルタリング機能や、メールデータの保全を図るメールアーカイブ機能を持ち、安心・安全なメールシステムの運用に悩む企業から絶大な信頼を得る。2008年11月より専用サーバを使った「OneOffice Mail-Pro」も開始し、中小~大企業のメールシステム運用を担う。
ソースポッド株式会社
代表取締役社長 山本剛
国内初のメール専門情報サイト「SourcePod」(http://www.source-pod.com/)の運営を中心に、メールシステム製品・サービスの導入コンサルティング、マーケティング代行、メール教育事業を行う。完全中立の立場で、企業のメールシステムの課題解決を支援。

掲載日 2008.12.04

安定稼働が必要なメールシステムこそ、ASPという選択が有効だ

電話、FAX、対面に加えた第4のコミュニケーション手段として、重要な役割を果たすようになったメール。もし、いまそのインフラであるメールシステムがストップすれば、企業はこれまでにない打撃を受けることは間違いない。そんな安定稼働が求められるメールシステムだからこそ、慎重に導入・運用を進める必要がある。そんなメールシステムに対する企業ニーズの変化と、メールASPが果たす使命について、メール専門情報サイトを運営するソースポッド株式会社 山本剛氏、メールASP「OneOffice Mail Solution」を提供する株式会社ビック東海 斉藤悦彦氏が語り合った。

「情報を即座に正しく伝えられる」ことが利点 だから安心・安全なメールシステムが必要

対談風景

山本   かつてビジネスのコミュニケーション手段といえば、電話・FAX・対面の3つでしたが、現在はそれに加えて「メール」という手段が大きな位置を占めています。実感としては、2000年ごろから急速にメールが普及してきたように思いますが、その点はいかがですか。

斉藤   ちょうど2000年ごろから、ホワイトカラー層が多い業種を中心に、1人に1台専用PCが支給されるようになってきましたね。そこで急激にメールの利用が増えていったのだと思います。いまでは、ビジネス文書のやり取りを始め、情報交換やスケジュール調整にメールを使うことが当たり前になってきました。「情報が即座に正確に伝わる」というのは、ビジネスにおいて非常に大きな転換だったと思います。

山本   メールが普及し始めた頃に、ビック東海は「OneOffice Mail Solution」というメールASP事業を立ち上げられたわけですが、この事業はそもそもどのような理念からスタートしたのでしょうか?

斉藤   理念というと少し大袈裟ですが、そのころから、「メールの安定稼働」が課題になってきたのです。ほとんどの企業で当たり前のようにメールを使うようになっていたため、万が一メールシステムに障害が起きたら、ビジネスが止まってしまう。そのため、メールシステムに対するIT担当者の運用負荷も、ふくれ上がってきました。そこで「運用負荷を削減するため、ASPを選択しよう」という流れが、社員数十名から数百名の中小・中堅企業を中心に高まってきたのです。また、これくらいの企業規模ですと、専任のIT担当者が複数の業務を兼任して多忙であることが多く、でもメールシステムの可用性は必要だということで、メールASPサービスを選択するというニーズも大きかったようです。

山本   事業を開始されてから、ニーズに変化は出てきましたか?

斉藤   やはりセキュリティの確保と加えてエンドユーザーの利便性向上というのが現在の最大のニーズですね。2005年は、個人情報保護法が施行された年でもあり、セキュリティへの関心が高まっていたのですが、現在はもはや「セキュリティは当たり前」という認識に変わってきています。ところが、あまりにセキュリティを重視した結果、エンドユーザーの利便性が低くなってしまうのが実情です。メールが、使えなかったり使いにくかったりという状況は、あってはならないことです。この相反するニーズを企業内だけで対応するのは、非常に難しい――こうしたことから、OneOfficeを選択する企業も増えています。

悪質化するスパムやウイルス 企業内でメールの効率的な運用は不可能に

対談風景

山本   スパム/ウイルスメールは、当初愉快犯によるものが多かったのですが、現在はフィッシングサイトへの誘導を図ったものや、スパイウェアによる個人情報の搾取など、プロによる金銭を目的とした悪質なものが増えています。その分、手口も巧妙になり、スパムメールなどは、短時間に繰り返し集中して送信されるため、メールシステムの監視を怠ると障害が発生するケースも増えているようですね。

斉藤   そのため、自社でアンチスパムサーバを運用している企業のIT担当者の負荷は、以前にも増して高まっているようですね。OneOfficeの場合、社員数百名規模のお客さまが中心ではあるのですが、千名規模の大企業の方から問い合わせいただく機会も飛躍的に高まっています。たとえ、社内にメールシステムを構築できるリソースはあるとしても、24時間365日の安定稼働を保証するとなると、非常に難しいのでしょう。私どもの役割も、ますます重要になっていると実感しています。

山本   私どもソースポッドでは、メールシステムの選定に当たり、完全中立の立場で実務情報を提供しています。少し前までは、メールシステム導入といえば「自社導入」「アウトソーシング」という2つの選択肢から選ぶことになり、そうしたコンサルティングを行う機会が多々ありました。現在では、大企業などは自社導入・運用しているケースが多いですが、以前にも増してアウトソーシングの需要が増えていまして、その多くがメールに特化したASPを利用しているようです。

斉藤   確かに企業規模、業種・業態問わず、お問合せが増えています。

山本   ASPというと、サーバや個人情報を預けることに不安感を覚える企業も多いと思いますが、その点はいかがですか?

斉藤   事業を始めた当時は、その傾向があったと思います。ただ現在は、メールサーバの安定稼働、セキュリティの確保、利便性に加え、IT統制の確立などもあり、逆に「専門ベンダに一任した方がいい」と選択する企業が増えているようです。もちろん、それだけ私どものような委託先に対する与信をしっかりご確認されるケースも増えていて、例えば当社のデータセンターに見学に来られるお客さまもいらっしゃいます。

山本   大企業でもメールASPを選択するケースが増えていますが、24時間365日の安定稼働を保証するとなると、しっかりした品質と信頼性を提供できる専門ベンダに任せるのは当然ですね。

斉藤   経営者の方も、メールシステムにトラブルが起きて機会逸失が発生すると、「いかにメールシステムの安定稼働が大切か」ということを実感するそうです。また、システム全体をアウトソーシングするのではなく、OneOfficeの一部機能であるスパムフィルタリングASPだけを導入し、基本は自社運用でまかなうという適材適所の導入をなさる企業も増えてきており、そういう意味では適用の幅も市場も広がってきていると思います。

-PR-

ソースポッド オススメコンテンツ