
S/MIMEや暗号化について長年培ってきた成果を、アプライアンスという形でリリース。今後期待される市場に対し、どのように展開していくのだろうか。その胸中に迫った。
2006.9.7 文:山本剛
株式会社オレンジソフト
代表取締役社長
日比野洋克 氏
2006年4月10日、株式会社オレンジソフト(以下オレンジソフト)は、メールのデジタル署名を行うゲートウェイアプライアンス「BRODIAEA emailProtector Signing Edition(以下Signing Edition)」をリリースした。今夏、メールの暗号化を行う「BRODIAEA emailProtector Standard Edition(以下Standard Edition)、添付ファイルの暗号化を行う「BRODIAEA emailProtector safeAttach(以下safeAttach)」を続けてリリースする。オレンジソフトはこれらの製品を通し、メール利用においてどのようにセキュリティソリューションを展開するのか?日比野洋克 代表取締役社長(以下日比野社長)に、その胸中を大いに語って頂いた。
- BRODIAEAをリリースされた背景を教えてください。
[日比野社長]
長年、我々はS/MIMEや暗号化等の電子メールセキュリティについて取り組んできたのですけど、やはりクライアント側でそれらを行うことは、最近様々な問題が出てきています。例えば、PC側でメールを暗号化してしまうと、暗号化したデータをゲートウェイ側でチェックすることができない。逆にいうと、セキュリティホールを作ってしまうことになると思うのです。SOX法等のことを考えると、管理者側で情報を管理することができないという問題に陥ってしまうので、結局はクライアントPCにS/MIMEを入れない方がいいということになってしまう。だから、これからのトレンドは、PCではなくゲートウェイ側で集中管理することになるのではないかと考えていました。
つまり、電子署名の場合は、原本性や非改ざん性、発信者保証を行う。暗号化の場合は、イントラ内は生データを流し、外部へ送信する際に読めないように暗号化する。つまりは、情報漏えい対策をやりましょうということですね。これが我々の基本的な考え方になっています。開発は去年から始めて、今年の4月にデジタル署名を行うSigning Editionをリリースしました。続けて8月にメールの暗号化を行うStandard Edition、10月に添付ファイルを暗号化するsafeAttachをリリースします。