掲載日:2008.2.12

同報からOne to Oneへ、PCから携帯へ

メール配信システムは、メルマガという媒体の登場により生み出されました。当初は、同報という形で多くの人に同様のメールを配信していましいたが、その後ユーザの属性等によって配信内容を変えるOne to Oneメールの配信ができるようになります。このOne to Oneメールは、今までの媒体では実現が困難であったため、メール配信システムの普及に拍車をかけることになります。

見せ方の部分では、テキストメールとHTMLメールがあります。ビジネス上のやり取りにおいてはテキストメールで送ることが標準とされていますが、B to Cビジネスでは、より詳細なイメージを通知することのできるHTMLメールも受け入れられています。

また、同時期における携帯電話の普及により、持ち運びが大変なPC向けのメールではなく、いつでもどこでもメールを確認できる携帯電話向けにも、メール配信は広まることになります。一般的に、PC向けメールのURLクリックレートは平均2、3%といわれていますが、携帯電話の場合はその特性やデコメールなどの利用により、平均5%以上のクリックレートを見込める優良媒体となっています。

最近では更に進化し、メールのURLをクリックしたユーザにのみに更にメールを送り、ロイヤリティを高めるだけではなく、自動販売機にメールの内容を緊急的に表示するものも出てきています。

メール配信の進化
図1 : メール配信の進化

配信先端末の広がり
図2 : 配信先端末の広がり

DMとメール配信は異なるプロモーションツール

時折、メールをDMの電子媒体としてとらえる人がいます。確かに情報を一斉に送るという点では同じ役割を果たしているのかもしれませんが、メール配信はDMにはない幾つかのメリットがございます。

コスト
DMとメール配信で大きく異なる点は、コストです。メール配信では物理的なモノは動きませんので、印刷代、封筒代、郵送代などが一切かかりません。

スピード
DMは郵送する必要があるため、速達で送ったとしても相手につくのは次の日になります。バイク便や赤帽であればすぐに届けることもできますが、更にコスト高となります。メールの場合、配信条件や環境によってある程度左右されますが、ほぼリアルタイムで相手に内容を通知することができます。

One to One
メール配信では、同報ではなく、個別にカスタマイズしたメールを送ることで、顧客のロイヤリティを向上させることができます。DMでもできなくはないのですが、膨大なコストが掛かることとなります。

また、以前ですと、RSSがメール配信に取って代わるのではないかという話も上がりましたが、今のところ電子媒体唯一のプッシュツールであるメール配信の必要性は、ますます高くなっています。

メール配信に対する規制の影響

平成14年に施行された「特定電子メールの送信の適正化等に関する法律」、通称「迷惑メール防止法」は、迷惑メール配信業者だけではなく、携帯キャリアに対しても、迷惑メールにより携帯メールに支障が無いよう防止に努めることを義務付け、迷惑メールを配信する業者に対する役務提供を拒否することを許可しています。

このため、各携帯キャリアが自社ゲートウェイに対して送信数制限を行ったり、存在しないアドレスに対する送信をブロックする仕組みを導入しました。しかし、この仕組みにより、正しい用途のメール配信であっても、大量配信を行うことでブロックされてしまい、携帯向けメール配信が困難になってしまいました。

そのため、各メーカーでは、携帯キャリアのブロックを回避するための仕組みを実装した製品を展開することとなります。

一方で、PC向けにも2003年頃より迷惑メールが出現し始めます。現在では多くのISPがスパム対策を導入しておりますので、近い将来、携帯キャリアまではいかないにしろ、メール配信環境がより制限されることが予想されます。

携帯キャリア受信ブロックイメージ
図3 : 携帯キャリア受信ブロックイメージ

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